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令和6年12月6日、行橋市商工会議所会議室にて、市長まちかどトークの特別版「市長とHR」が開催されました。
市長が地域に広く足を運び、市民の皆さまや各種団体との対話を通じて、市政やまちづくりに対する積極的な意見や提案をうかがい、今後の市政運営に活かすとともに、市民の皆さま等の市政への参画機会の充実を図ることを目的として、令和4年度より「市長まちかどトーク」を実施しています。
その中でも、未来を担う若い世代との意見交換の場として始まったのが「市長とHR」。HRは中学・高校などで行われている【ホームルーム】をイメージしています。
第1回目の開催となる「市長とHR」に集まったのは行橋未来構想会議の高校生・若者会議 「Enjoy 青春!ゆくゆくOneteam」(通称:ゆくワン)のメンバーで、京都高校・行橋高校・育徳館高校に通う高校生です。
今回は行橋市制70周年を契機に、行橋の未来を担う若者たちが将来の行橋をどうしていきたいか主体的に考え、市長に直接届けたいという思いから、約20名のメンバーが「施設班」「自然班」「食班」の3班に分かれ、大人とは違う高校生の視点でゆくはしが住みよいまちになるための提言を行いました。
この市長への提言のために、ゆくワンのメンバーは勉強や部活の合間を縫って、6月から12月まで毎月1回集まり、行橋市の課題や将来について対話を重ねてきたそうです。
開会前、未来構想会議の大学生メンバーのサポートを受けながら、発表の準備・リハーサルを行います。
開会後、市長より「意見を自由にのびのび発表してもらい、みなさんもこの時間をぜひ楽しんでください。」との挨拶があり、学生たちの緊張も和らいだようでした。
いま商店街は、来街者の減少、空き店舗の増加、店主の高齢化、後継者不足など、様々な課題があり、行橋市でも同様の課題に直面しています。
施設班からは、『商店街と言えば「ものを買う場所」、でもこれからの商店街は「空間を楽しむ集いの場」であるべき』という提言をいただきました。例えば、レトロな外観を活かしたお店(楽しい空間)、保育所などの誘致(居場所づくり)、みんなが交流できる場所などをつくり、「私たち(若者)が行きたいと思える商店街を作ってください!」と熱い想いを語ってくれました。
行橋市にはたくさんの自然がありますが、自然班が着目したのは蓑島のオートキャンプ場と長井浜のマリンスポーツ。長井浜は現在、リゾートホテルでの宿泊やマリンアクティビティが楽しめる場所となっていますが、あまり知られていないこと・マリンアクティビティの値段が高い、といった指摘がありました。まずは知ってもらうことからすべてが始まる、ということで、広報のあり方や値段設定についての提案があり、リピーターを増やしていこうという提言をいただきました。
行橋市には海の幸・山の幸、たくさんのおいしい特産物やおいしい料理を提供しているお店があります。
市外の人たちが行橋の美味しいものを知らない、市民である自分たちもこれだ!と紹介できるものを知らない・・・そこに着目した食班からは、まちの玄関口である行橋駅で期間限定のアンテナショップを設置し、市内の有名店とコラボして行橋市の特産品を使用したイートインスペースを作ったり、特産物を使ったレシピを公開するなどの提言をいただきました。
ゆくワンメンバーの提言をうけ、その後市長とのフリートーク(意見交換)が行われました。
市長からは「これからも思ったことは、自分に直接でもいいし、市役所の職員でもいいし、積極的に伝えてほしい。大人でも難しいのに、部活や学業で忙しい中、これだけの提言をしていただいて素晴らしい。皆さんから提案していただいた中で実はもうすでにやっていることもあって、それはPR不足だと思うので改善したい。」との話がありました。
未来構想会議の大人メンバーからも「実現可能な提案がたくさんあった。市役所だけでなく民間企業も一緒に、できる事はひとつずつ、皆さんだけでできない事は大人がサポートしながら【協創】していきましょう」とのお話がありました。
最初は市長の登場に緊張していた高校生が、閉会後に市長を囲んで楽しそうに話していたのがとても印象的でした。
今回の「市長とHR」では、大人の私たちとは違った視点での提案・意見にハッとさせられるばかりでした。今後も引き続き、行橋市の良さをもっと多くの人に知ってもらうための魅力発信、まちかどトークをはじめとする市民の皆さまとの対話をつうじた意見交換等をとおして、「これからもずっとゆくはしに住み続けたい!」「ゆくはしに住んでみたい!」と思ってもらえるまちづくりを進めてまいります。