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国作手永大庄屋御用日記

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0024655 更新日:2023年9月26日更新 印刷ページ表示

行橋市有形文化財

日記の写真

市指定有形文化財(古文書)
指定年月日:平成19年8月10日
所在地:行橋市中央1-9-3
行橋市歴史資料館


 小倉藩では、郡の下位、村の上位の行政区画として数ヶ村~十数ヶ村を束ねる「手永(てなが)」を設置し、村をまとめる庄屋に対して手永をまとめる村役人を「大庄屋(おおじょうや)」とよびました。

行橋市域の「手永」地図

 「国作手永大庄屋御用日記」は、仲津郡のうち、宿場町大橋村をはじめ行橋市南部からみやこ町東部にかけての農村を統括した国作手永の大庄屋の業務日誌で、歴代の大庄屋が異動のたびに引き継いだものと思われます。1787(天明7)年から1873(明治6)年までの足掛け87年のうち、42年分が残っています。

 小倉藩領内では、幕末の動乱期に農民らの打ちこわしが多発し、各地の大庄屋役宅もその標的となりました。その際、多くの文書類が失われてしまいましたが、国作手永の大庄屋役宅は幸い難を逃れ、貴重な資料が現在に伝わることになりました。

 「国作手永大庄屋御用日記」には藩からの通達や当時の行財政、世情、天候、農作物の作柄等が克明に記されています。社会の動向、藩の地方行政、農村と宿場町の生活や地域経済など、さまざまなことを知ることができる地方史、藩政史研究における第一級の資料です。