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蓑島百手祭(みのしま ももてまつり)

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0002110 更新日:2023年4月3日更新 印刷ページ表示

市無形民俗文化財

蓑島百手祭

市指定 無形民俗文化財
所在地:行橋市蓑島
指定年月日:昭和48年7月1日


 百手祭とは、弓矢で的を射て、その当たり方で吉凶を占い、五穀豊穣や無病息災を祈願する弓神事です。
 「蓑島神社故実」によると、蓑島百手祭の起源は安土桃山時代にさかのぼり、海賊などから島を守るため武芸を修練するとともに、弓射を神に奉納することで加護を願ったことが始まりとされます。

昭和初期の蓑島の画像
昭和初期の蓑島
蓑島はかつて周防灘に浮かぶ島で、海上交通の拠点として栄えていました。昭和の干拓によって地続きとなりました。

 現在、祭りは毎年5月21日の夕刻に行われます。まず的や弓とともに、地区の最長寿の夫婦が作った「ケーラン団子」が蓑島神社に奉納され、宮司、氏子、射手により祭典が行われます。続いて浄土宗の法泉寺、西方寺、浄念寺の僧侶による「神前読経」が行われます。ここに神仏習合のなごりを見ることができます。
 その後神社の南の的場へと場を移して弓射を行います。的は海賊の目をかたどって2枚作られ、2人の射手がそれぞれ3本の矢を放ち、命中するとその年は豊漁、無病息災になるといわれています。弓射のあとは子どもたちが的に石を投げつけて壊します。最後に直会が開かれ、ケーラン団子もこの時にふるまわれます。