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このたび、昭和30年(1955)に九州大学を中心とした組織で実施されたビワノクマ古墳の緊急発掘調査の正式な文化財調査報告書を刊行しました。
ビワノクマ古墳は、行橋市延永で戦没者墓地造成中に竪穴式石室が発見されたもので、緊急発掘調査によって豊富な副葬品が出土し、同年福岡県の史跡に指定されました。のちに測量調査で前方後円墳であることが明らかになりました。
この発掘調査は、行橋市における最初の考古学的発掘調査であり、報告書刊行にあたっては、九州大学はもとより、当時九州大学学生として調査に参加された小田富士雄福岡大学名誉教授に監修、執筆もいただきました。
報告書刊行により、調査後約70年を経てようやくビワノクマ古墳の学術的な評価がなされたことは、当地周辺の地域史の解明に貢献するものです。
この報告書を、行橋市歴史資料館で有償頒布いたします。詳しくは行橋市歴史資料館まで、お問い合わせください。