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大橋村 行事村 宮市村見取図

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0024657 更新日:2023年9月27日更新 印刷ページ表示

行橋市有形文化財

大橋村 行事村 宮市村見取図

市指定有形文化財(歴史資料)
指定年月日:平成17年11月1日
所在地:行橋市中央1-9-3
行橋市歴史資料館


 1868(慶応4)年に作製された縦153cm、横135cmの絵図で、城下町小倉と中津をつなぐ「中津往来」の宿場町・大橋村が黄色、行事川(現在は長峡川)添いに発達した行事村が青灰色、宮市村が灰褐色に塗り分けられています。描かれた社寺や道など、今も当時の位置に残るものも少なくありません。
 この地域は陸路と水路が交差する地の在郷町(農村部に流通拠点として発展した町)として発展しました。

 

 絵図には郡役所や郡内の年貢を集積する「御蔵所」、不作に備えた備蓄倉庫「社倉蔵」、高札場、郡境標柱といった諸施設が絵で示され、藩の行政施設が集中していたことが見て取れます。また一部の寺社も描かれているのですが、建物の形を描き分けています。
 家屋敷には住人の名が記されています。豪商の「玉江彦右衛門」(飴屋)、「堤半兵衛」(新屋)、「柏木勘八郎」(柏屋)の広大な屋敷や周辺に並ぶ多数の蔵からは、この地域が経済的に栄えていた様子もうかがえます。

 

 この絵図は行橋小学校の改築工事の際に発見されたもので、修理前の軸に「小笠原家寄贈 大橋村行事村宮市村見取図」の外題が添えられていたことから、本来は小倉藩主であった小笠原家の所蔵品であったことがわかります。

 在郷町の姿をこれほど詳しく描いた絵図は全国的にも稀で、江戸時代末期のこの地域の姿を今に伝える貴重な資料です。

行橋市デジタルアーカイブ

 「大橋村 行事村 宮市村見取図」は、行橋市デジタルアーカイブ<外部リンク>で自由に拡大し、閲覧することができます。

行橋市デジタルアーカイブ<外部リンク>