ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

仏山塾関係資料

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0023721 更新日:2023年8月2日更新 印刷ページ表示

福岡県指定有形文化財(歴史資料)

資料を収蔵する仏山堂文庫
指定年月日:昭和55年3月1日
所在地:行橋市大字上稗田553-1
 ※個人宅のため、立ち入りはご遠慮ください。


 仏山塾跡には1936年(昭和11年)に建てられた仏山堂文庫があり、その中に村上仏山の遺品や仏山と交流のあった各地の著名人たちの書簡、塾に関する資料などが保存されています。これらのうち歴史資料として特に重要なものが福岡県の有形文化財に指定されています。


 『仏山堂詩鈔』は仏山の名声を高めた漢詩集で、日田の咸宜園など、他地域の私塾で教科書として用いられました。守田蓑洲らが編纂に携わりました。
 『仏山堂日記』は1844年から1866年の間に記
された日記で、塾の出来事を中心に仏山の交友関係、村のできごと、社会の動きなどが記され、郷土の歴史を知るうえで貴重な資料です。
 『入門姓名録』には1834年から仏山没後、養子の静窓が跡を継いだ後の1882年までの入門者1267名の氏名・出身地が記されています。入門者は僧侶が最も多く、ほかに神官、医師、庄屋の子弟などが入門しています。入門者の出身地は近郷の者が多いですが、中には越前国(福井県)や下総国(千葉県)の出身者も見られます。

仏山堂詩鈔『仏山堂詩鈔 第一編』

仏山堂詩鈔の版木『仏山堂詩鈔』の版木

入門帳『入門姓名録』(中央が末松謙澄のページ)


 これらの仏山塾関係資料は、仏山の学識や各地の知識人たちとの交流、幕末から明治初期にかけての私塾の姿、地方における教育の内容や水準など、様々なことを知ることができる、貴重な文化財です。