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稲童古墳群出土品

11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0001695 更新日:2022年8月12日更新 印刷ページ表示

国指定重要文化財

稲童古墳群出土品 集合写真

指定年月日:平成27年9月4日
所在地:行橋市中央1-9-3
行橋市歴史資料館


 行橋市大字稲童は、瀬戸内海西端の周防灘に面しています。潮干狩りも楽しめる遠浅の海で、なだらかな海岸線に沿って標高5~10mの海岸段丘が続いています。この段丘上に、南北約1kmに渡って古墳時代の前期から後期にかけて古墳が約30基築かれました。稲童20号墳は石並古墳とも呼ばれ、古墳群中最大かつ唯一の前方後円墳(帆立貝式)です。

 このうち、4世紀末に築かれた15号墳、5世紀後半に築かれた8号墳・21号墳からの出土品は古墳副葬品のまとまった資料として貴重で、特に武器・武具・馬具類は形態的・技術的変遷を同一古墳群内でたどることができる稀有なものです。これらの出土品は古墳に葬られた人物の軍事的な性格をあらわすとともに、当時の朝鮮半島情勢を背景としたヤマト王権と周防灘沿岸の地域勢力との政治的・軍事的関係を考えるうえでも学術的価値が高い資料です。
 平成24年に福岡県文化財に指定され、そのうち主要なものが平成27年に「福岡県稲童古墳群出土品」の名称で国の重要文化財に指定されました。

イチおしのカブト
金銅立飾付眉庇付冑

 稲童21号墳出土の「金銅立飾付眉庇付冑」は、野球帽形のカブト(眉庇付冑)の頭頂部に朝鮮半島ルーツとみられるデザインの金色に輝く飾りを立てた優美なもので、国内外に類例がありません。

出土地:稲童21号墳