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災害時にも使える防寒対策

6 安全な水とトイレを世界中に11 住み続けられるまちづくりを
ページID:0041575 更新日:2025年12月26日更新 印刷ページ表示

 防災対策をする上で見落とされやすい「季節」。夏場の熱中症対策と同様に冬場の防寒対策も重要です。身体が冷えると、体力の消耗も早くなり、低体温症(深部体温が35度以下になり、身体の機能を正常に維持できなくなる状態のこと)は数時間で命を落とすことになります。運よく自宅の被害が少なく家の中で過ごせたとしても、ライフラインが途絶えた冬の生活は厳しいもの。東日本大震災の際には、多くの被災者が低体温症に陥りました。特に高齢者や子どもは体温調節が弱く、寒冷環境で命に関わる事態になりやすい傾向にあります。災害時に命を守るための優先順位としても「体温の維持」は優先度が高く、身体を温め、体温を逃さないことが重要です。最近、アウトドアなどで多用される非常用電源を備えれば、電気ストーブや電気毛布などが使えるようになり、電気ケトルやホットプレートで温かい飲み物や料理が食べられます。非常用電源がない場合は、動脈のある首、脇、太もも、腰を使い捨てカイロなどで温めると効果的です。カセットコンロは万能の備蓄品。ガスボンベ1本で約60分使用が可能です。大人1人につき、1週間で約6本が目安とされています。さらに、段ボールを床に敷くと断熱や保温効果があります。令和7年12月に発生した青森県沖の地震では、極寒の屋上への避難を余儀なくされた方が多数おられました。改めて冬場の防寒対策の重要性を感じます。

防寒対策で準備しておくもの

 停電などで暖房器具が使えないことを想定したうえでの防寒対策を紹介します。

使い捨てカイロ、非常用電源や防寒家電を使用する​

 動脈のある首・脇・太ふともも腿・腰を使い捨てカイロなどで温めると効果的です。ただし、直接肌に当てないなど、低温やけどに注意してください。
 非常用電源を備えることで、電気ストーブや電気毛布などの防寒家電が使えます。また、電気ケトルやホットプレートを使って温かい飲み物や料理が食べられます。

防寒着を活用する​

 毛布などの寝具以外にも、ダウンジャケット、フリース、厚手の靴下、手袋、帽子などで体を覆い、重ね着をすることで保温効果を高めます。災害時にすぐに取り出せる場所に置いてください。

防寒シートや段ボールを活用する​

 アルミ製の防寒シート(エマージェンシーシート)を体に巻き付ければ、体温を逃がさず保温できます。また、雨や雪で濡れてしまうことを防止できる効果もあり、コンパクトなので持ち運びしやすく便利です。段ボールは床に敷くと断熱や保温効果があります。

温かいものを食べる

 食べて体を温めることは、風邪予防など災害時の健康管理にも効果的です。お湯を入れるだけで食べられる即席みそ汁などの汁物や、体の内側から温める生姜、唐辛子入りの食品も効果的です。電気やガスが止まってもお湯を沸かしたり調理ができるように、カセットコンロを用意しましょう。ガスボンベ1本で約60分使用が可能です。大人1人につき1週間で約6本が目安です。