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駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までのフィリピン海プレート及びユーラシアプレートが接する海底の溝状の地形を形成する区域を「南海トラフ」といいます。
この南海トラフ沿いのプレート境界を震源とする大規模な地震が「南海トラフ地震」です。最近では1944年に昭和東南海地震、1946年に昭和南海地震が発生しました。南海トラフ地震はおおむね100~150年間隔で繰り返し発生しています。前回の南海トラフ地震が発生してから約80年が経過しており、南海トラフにおける次の大規模地震の切迫性が高まっています。
国は南海トラフ巨大地震で、震度6弱以上の激しい揺れや高さ3メートル以上の津波のおそれなどがある茨城県から沖縄県にかけて、内陸の地域を含む29の都府県、707市町村を防災対策の推進地域に指定しており、福岡県内では北九州市、行橋市、豊前市、京都郡苅田町、築上郡築上町、同郡吉富町がその指定を受けています。
行橋市においては、南海トラフ地震の想定震度は、マグニチュード7.1~7.6の地震が発生した場合に、市内における震度の目安は最大震度「5強」程度という資料が発表されています。また、最高津波水位は最大約3.3メートル、最高津波水位となる津波が到達するまでの時間は、およそ3時間と想定されています。
南海トラフ地震については、気象庁が地殻変動の観測データを24時間体制で監視していますが、地震の発生の仕方には多様性があり、不確実性を伴うことから、突発的に南海トラフ地震が発生する場合も考えられます。
このため、自分や家族の命を守るためには、日ごろから地震への備えを確実に実施しておくことがとても大切です。
南海トラフ地震臨時情報が発表されたら!<外部リンク>(内閣府)
南海トラフ地震について<外部リンク>(気象庁)