行橋市室内型子どもの遊び場（事業の必要性）

　子どもにとって遊びは、体力や運動能力の向上のほかに、自発力や認知能力、創造力を高めたり、社会性を育んだりなど、心身の健やかな成長に欠かせない要素です。ときにはケガをしたり、自分で考えたり悩んだりすることで、さまざまなことを学んでいきますが、昨今の異常気象の中、真夏の外遊びは、熱中症など多くの危険が潜んでいることから、外遊びと同様に室内で思いっきり遊べる施設も必要であると考えられます。そこで思い切り体を動かして遊ぶことができる室内型子どもの遊び場を設置し、子どもの健やかな成長に寄与するとともに、市内外の子育て世代を中心に、子育てしやすいまちと感じてもらうことで、地域全体の活性化や持続可能な発展につなげることをめざします。

以下に室内型子どもの遊び場の必要性について示します。

安全で安心な遊び環境の提供

• 天候への影響を受けない

　室内型子どもの遊び場は、晴れの日でも雨の日でも利用できるため、子どもたちは常に遊ぶ機会を持つことができます。また、夏の猛暑や冬の寒さからも守られます。

• 事故のリスク低減

　家庭内では障害となる家具などがあり遊ぶ場所が限られますが、室内型子どもの遊び場は広い空間があることからのびのびと遊べ、衝突のリスクが低減します。また、遊び場の遊具は事故防止のためクッション性のある地面やフェンスが設けられているため、比較的安全です。

身体的発達の促進

• ​​多様な遊具と設備

　室内型子どもの型遊び場は、トランポリンやボールプール、クライミングウォールなど、運動能力を鍛えるための多様な遊具が整っています。これにより、子どもたちは楽しみながら身体を動かし、筋力や持久力を養うことができます。

• 感覚の発達

　色や形、質感の異なる遊具に触れることで、子どもたちの感覚が刺激され、感覚統合が促進されます。特に発達段階の初期においては重要な成長要素です。

社会性やコミュニケーション能力の育成

• 協調性の向上

　室内型子どもの遊び場では、同年代の子どもたちと一緒に遊ぶ機会が多く、遊びを通じて協力やチームワークの重要性を学ぶことができます。共同作業やルールに従って遊ぶことで、社会的スキルが育まれます。

• 多様性を受け入れる体験

　室内型遊び場には、地域の異なる背景や文化を持つ子どもたちが集まるため、異なる価値観や習慣に触れることで、共感や理解の力が高まります。

メンタルヘルスの向上

• ストレスの軽減

　遊びはストレスを解消する効果があります。室内型子どもの遊び場では、自由に遊んだり友達と交流することで、子どもたちはリフレッシュする機会を得ることができます。

• 感情の発達

　遊びを通じて喜びや悲しみなどのさまざまな感情を体験することができ、感情の理解や自己管理能力が向上します。これにより、メンタルヘルスが健全に保たれることに貢献します。

子どもとのつながりと地域コミュニティの強化

• 保護者の参加機会

　室内型子どもの遊び場は、保護者が子どもと一緒に遊ぶことで、子どもとのコミュニケーションを深め、絆を育む場となります。

• 地域の結束

　保護者同士の情報交換や支え合いが可能となることで、地域の子育てネットワークが形成され、コミュニティの結束が強化されます。これにより、育児における孤立感が軽減され、地域全体で子どもを支える環境が築かれます。