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行橋市の伝統的なまつり

ページID:0013811 更新日:2023年1月28日更新 印刷ページ表示

検地楽(けんじがく)

 「楽(がく)」は太鼓のことです。検地楽は、毎年5月3日と4日に下検地地区で行われる太鼓踊りで、地区の王野神社に奉納されます。おもに子どもが2列に並んで、踊りながら鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らします。服装は青い浴衣と白いタスキで、頭にニワトリの羽根を飾るので「ニワトリ楽」とも呼ばれます。

検地楽の画像

蓑島百手祭(みのしまももてまつり)

 5月21日の夕方、蓑島地区で行われます。もともとは戦国時代、おそってくる海賊から島を守るために弓矢の練習をしたことが始まりだといわれています。豊漁や無病息災をうらなうため、海賊の目にみたてた2つの的を弓矢で射る行事です。

 弓矢で的を射たあとは、子どもたちが石を投げて的を壊してお祭りが終わります。

百手祭の画像

入覚念仏楽(にゅうがくねんぶつがく)

 「楽(がく)」は太鼓のことです。入覚念仏楽は、毎年5月3日に入覚地区の五社八幡神社に奉納される太鼓踊りです。踊りながら「ナーマーダーブ」と念仏を唱えること、神社だけでなくお寺にも奉納することなど、仏教とのつながりが深いことが特徴です。

入覚念仏楽の画像

今井祇園祭(いまいぎおんさい)

 今から700年以上まえの鎌倉時代に始まった、元永地区にある今井津須佐神社のお祭りです。7月中頃から8月はじめにかけて、今井地区と元永地区でおこなわれます。高さ15mもある大きな「山(やま)」を組みたてて大勢でひっぱったり、連歌をよんだりといろいろな行事があります。

今井祇園祭の画像

連歌(れんが)

 何人かのグループでおこなう文芸です。「5・7・5・7・7」の短歌に例えると、1人目が「5・7・5」の上の句をよみ、2人目が一つの短歌の形につながるように「7・7」の下の句をよみます。3人目は2人目の下の句とつなげて短歌になるように、上の句をよみます。このときできる2つ目の短歌は、1つ目の短歌とテーマや雰囲気が違うものになるようにします。4人目はまた下の句をよんで3人目の上の句とつなげます。これをいくつかのルールのとおりにつづけ、36句、44句、100句、などをよみついで、一つの作品をつくりあげます。

 それぞれの句の良しあしや、グループで作り上げた全体のできばえを楽しむゲームのような面があるので、約700年前の室町時代から戦国時代にかけて、天皇から庶民まで幅広く大流行しました。またそのおもしろさに神様や仏様も喜ぶと考えられ、神社やお寺に奉納されるようにもなりました。

 明治時代から、連歌はほとんどおこなわれなくなっていきますが、行橋市の今井祇園祭では全国で唯一、戦国時代から500年近く、毎年かかさず奉納されつづけてきました。

連歌の画像