山

平尾台

国内有数のカルスト台地が広がる平尾台は、北九州市・行橋市・香春町・苅田町・みやこ町にまたがり、国定公園に指定されています。標高は370〜710ｍと高くありませんが、見晴らしがよく、周辺の地域はもちろん、大分県と山口県の景色を楽しむこともできます。九州自然歩道や行楽施設が整備されているほか、鍾乳洞が点在するなど県内でも人気の観光地となっています。

馬ヶ岳

馬ヶ岳はＮＨＫ大河ドラマの主人公・黒田官兵衛の居城跡があることで知られます。山頂から京都平野と豊前海が一望できることに加えて、ふもとには今川が流れるという利点から戦国時代の重要な軍事拠点でした。豊臣秀吉が九州に遠征した際に、入城した記録も残っています。東西の峰を結ぶ線が馬の背中に似ていることが名前の由来。登山口から頂上まで遊歩道が整備され、初心者にも人気の登山コースとなっています。

御所ヶ岳

ホトギ山の通称で親しまれている御所ヶ岳の標高は約247ｍ。山頂から北側の中腹にかけて、御所ヶ谷神籠石と呼ばれる城跡が残っています。城は土や石の壁で守られていますが、中でも谷に作られた幅30ｍ・高さ７ｍの中門は石を積み重ねた城壁で、古代の高い技術を身近に見ることができます。一帯は国指定史跡となっており、７世紀頃の山城であったとする説が有力です。谷川沿いには希少植物・ヒモヅルの自生地があり、歴史ロマンに加えて豊かな自然も楽しめます。