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| 福岡県指定文化財梵 鐘 |
| 現在今井の浄喜寺(じょうきじ)にあるこの梵鐘は、室町時代の応永28(1421)年に彦山霊仙寺大講堂の洪鐘として、豊前今居金屋で鋳造されたものである。しかし、明治維新の際、神仏分離令により霊仙寺がなくなったため、梵鐘は生まれ故郷ゆかりの浄喜寺に帰ってきた、と伝えられている。 銘文によると、作者は今居に住んだ鋳物師(いもじ)大工、左衛門尉(さえもんのじょう)藤原安氏であり、「作料助成」とみえることから、梵鐘の製作費用は安氏が彦山権現に寄進したものとみられる。 この地に残る金屋(かなや)の地名は、鋳物師(いもじ)と呼ばれる専門職人の集落があったことの名残りであろう。 今居の鋳物師が活躍したのは15世紀のことで、ここで鋳造された製品は北部九州から山口県にまで及んでいる。その後この地の鋳物師は小倉城下の鋳物師町に移っていったといわれている。 この梵鐘は、今居鋳物師が製作した現存する数少ない遺品として貴重である。 |
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